洗面台下の収納が湿る・カビ臭い|結露と水漏れの見分け方と対処

洗面台の扉を開けたら、置いていた洗剤のボトルの底が濡れていた。しまっていたタオルがなんとなくカビ臭い。湿度の高い時期は、とくに気になりやすい場所です。設備メーカーのLIXILも、洗面台のキャビネットについて「シンク下は湿気があるため、カビや雑菌が発生しやすい場所です」と説明しています。
洗面化粧台の下は、給水管・給湯管・排水管が通っているうえ、扉で閉じられていて空気が動きません。つまり「濡れる条件」と「乾かない条件」がそろっている場所です。原因が結露なのか水漏れなのかで、対処もかかる費用もまったく違いますので、この記事では順を追って切り分けていきます。
洗面台下が湿る・カビ臭いときに考えられる3つの原因
大きく分けると、次の3つのどれかです。
▶ 結露:管や器具の表面と周囲の空気に温度差があり、空気中の水分が水滴になっている
▶ 水漏れ:給水・給湯の接続部、排水管のつなぎ目、水栓のホースなどから水が出ている
▶ においの逆流:排水管まわりの隙間から、下水側の空気が収納内へ入り込んでいる
この3つは同時に起きることもあります。たとえば、排水管の隙間から湿った空気が入り込み、それが冷たい管に触れて結露する、という組み合わせです。
設備メーカーのLIXILは、キッチンのシンク下の結露について「シンク表面とシンク下のキャビネット内に大きな温度差が生じると、結露が発生しやすくなります」と説明しています。あわせて、排水管の防臭キャップが「外れたり隙間ができたりしていると、排水管内部の温かく湿った空気がキャビネット内に流入し」結露につながることも挙げています。案内自体はキッチン向けですが、扉で閉じられたキャビネットのなかを排水管が通っているという構造は、洗面化粧台の下でも同じです。
結露か水漏れかを見分ける|乾いた紙を敷いて確かめる
見た目だけで判断せず、次の手順で確かめてください。
▶ 収納の中身をいったん全部出す
▶ 濡れている場所をタオルで完全に拭き取る
▶ 床面と、管の下に新聞紙かキッチンペーパーを敷く
▶ その状態で数時間から半日、洗面台を使わずに置く
判断のしかたはこうです。
▶ 管の表面全体にうっすら水滴がつき、紙は全体的にしっとりする → 結露の可能性が高い
▶ 一か所から筋になって垂れ、紙にはっきりとしたシミができる → 水漏れの可能性が高い
▶ 洗面台をまったく使っていないのに濡れる → 給水・給湯側か、結露
▶ 水を流したときだけ濡れる → 排水側
「洗面台を使っていないのに濡れる」というのが重要なポイントです。給水管と給湯管には、蛇口を使っていないあいだも常に水圧がかかっています。ですから給水側の漏れは、水を使っていなくても止まりません。一方、排水管は水を流したときだけ水が通るので、使っていない時間帯に濡れていれば排水側は候補から外れます。
引き出すタイプの水栓は、ホースと水受けを確認する
洗面化粧台には、水栓のヘッドを引き出してシャワーのように使えるタイプがあります。このタイプでは、キャビネット内にホースがぶら下がっており、その下に水受けのタンクが備わっていることがあります。
パナソニックは、洗面化粧台のキャビネット内の水もれについて、シャワーホースの樹脂部分やジョイント部から漏れた水が水受けタンクに溜まる場合があると案内しています。ホースの劣化には、塩素成分や温水の温度が関係するとも説明されています。
ですから、キャビネット内が湿っているときは、この水受けタンクの中も見てください。ただし、このタンクはもともとホースをつたって落ちる水滴を受けるための部品です。LIXILは自社の水受けタンクについて「水滴がホースをつたって落ち、水受けタンク内に水が溜まる場合があります」「溜まった水を長い期間放置すると、においや汚れの原因になります。定期的に点検してください」と案内しています。つまり、少し水が溜まっていること自体は異常とはかぎりません。短い期間で何度もいっぱいになる、タンクの外まで濡れている、という場合にホースやジョイント部の劣化を疑ってください。
また、収納した物がホースに当たって曲げられていないかも確認してください。無理な曲がりはホースの寿命を縮めます。
なお、先ほどのパナソニックの案内は、一般のお客さま向けに、修理は購入した販売店や工事店へ相談するよう求めています。ホースの交換方式によっては分解が必要になるため、無理に外そうとしないでください。
水栓本体のつけ根やレバーの下から漏れている場合は、原因が水栓のカートリッジやパッキンにあることもあります。詳しくはシングルレバー混合栓の水漏れ|漏れる場所でわかる原因と対処法をご覧ください。
においだけが気になるときは、排水管の接続部と封水を疑う
濡れてはいないのにカビ臭い、下水のようなにおいがするという場合は、収納内の空気の入れ替わり方の問題です。
洗面台の排水管は、床(または壁)を貫通して下の配管へつながっています。この接続部は、においが上がってこないように部材でふさがれています。LIXILは洗面台のキャビネットのにおいについて、直管なら「直管と排水管の接続部が袋ナットで確実に固定されているかご確認ください」、ジャバラ管なら「ジャバラ管と排水管の接続部分が臭気止めパッキンで確実に固定されているかご確認ください。外れている場合は、正しく取り付けてください」と案内しています。なお、キッチンでは同じ役割の部材が「防臭キャップ」と呼ばれています。
もうひとつが封水です。排水トラップにたまっている水がにおいをせき止めていますので、長く使っていない洗面台では、この水が蒸発して減り、においを止められなくなります。長く家を空けたあとににおいが強くなったという場合は、まずこの封水切れを疑ってください。少量の水を流せば戻ります。
それでも続くようなら、ほかの原因を切り分ける必要があります。一戸建てで下水のにおいがする原因|雨と関係なく続くときの切り分け方で手順をまとめています。
排水口そのものの汚れが原因でにおうこともあります。その場合は洗面台のポップアップ排水栓の掃除|水はけが悪い原因とつまり解消が参考になります。
結露だった場合に、家庭でできること
結露は設備の故障ではないので、湿気と温度差を減らすのが基本の対処になります。LIXILが挙げている対策も、キャビネット内を換気する、収納量を調整する、除湿剤を設置する、冷たいものを流すときに工夫する、という内容です。
洗面台のキャビネットについても、同社は「定期的にキャビネット内のお手入れや換気を行ってください」「扉や引出しを開けたまま2〜3時間置き、キャビネット内部を乾燥させます」と案内しています。具体的には次のようになります。
▶ 入浴後など湿度が高い時間帯を避けて、扉をしばらく開けておく
▶ 詰め込みすぎない。管のまわりに空気が通る隙間を残す
▶ 床に物を直接置かず、すのこなどで少し浮かせる
▶ 除湿剤を置き、たまった水は定期的に捨てる
▶ 収納する物は、紙箱よりもプラスチックのケースにする
湿った状態を放置すると、キャビネットの底板や扉が傷みます。LIXILも「濡れたまま長期間放置すると、端部の継ぎ目から吸水し、芯材が膨れてデコボコしたり、化粧シートや小口材がはがれたりする場合があります」と説明しています。膨れやはがれは元に戻らないことがありますので、湿りに気づいた段階で手を打っておくのが安心です。
ちなみに、キッチンのシンク下でも同じことが起きます。そちらはキッチンのシンク下から水漏れ|原因と応急処置・自分で直せる範囲でまとめています。
自分でやってよい範囲と、業者に頼むライン
ご自身で行って構わないのは、次の範囲です。
▶ 収納の中身を出して、濡れている場所を特定する
▶ 排水管と床(壁)の接続部がゆるんでいないか、パッキンが外れていないか目視で確認する
▶ 水受けタンクに水が溜まっていないか確認する
▶ 換気・除湿・収納量の調整
▶ 使っていない排水口へ少量の水を流す
次のような状態なら、業者へご相談ください。
▶ 洗面台を使っていないのに、拭いても短時間でまた濡れる
▶ 排水管の接続部やナットのまわりから、はっきりと水が垂れている
▶ 床が変色している、踏むと沈む感触がある
▶ 蛇口を全部閉めても、水道メーターのパイロット(風車のマーク)が回っている
▶ 集合住宅で、階下から天井のシミを指摘された
とくに最後の2つは、収納内の湿りという段階を超えています。集合住宅の漏水は、気づくのが遅れるほど階下への影響が広がりますので、早めにご連絡ください。
なお、応急処置として水を止めたいときは、洗面台の下にある止水栓(給水・給湯それぞれにあるのが一般的です)をマイナスドライバーなどで閉めます。固くて回らない場合は無理をせず、住宅全体の元栓を閉めてください。
洗面台まわりの水漏れ・においはライフアートへ
ライフアートは水道業界歴27年、川崎市・横浜市・東京23区の水まわりトラブルに年中無休24時間で対応しています。洗面台の下の湿りは、結露で済むこともあれば、目に見えにくい漏水が進んでいることもあります。「濡れているけれど、どこからか分からない」という段階でご相談いただいて構いません。出張してのお見積りは無料、当日ご契約で4,000円割引、最低料金1,000円〜でお受けしています。
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