エアコンの室内機から水漏れする原因と対処法|ドレンホースのつまり解消

6月に入り、今年初めて冷房を入れたら「室内機からポタポタ水が垂れてきた」――この時期、毎年増えるご相談です。エアコンの水漏れは本体の故障と思われがちですが、実は多くのケースが「排水の不調」、つまり水まわりのトラブルとよく似た仕組みで起きています。
本記事では、エアコンの室内機から水が漏れる仕組みと最も多い原因であるドレンホースのつまり、自分でできる解消手順と予防策、そして見逃しやすい「エアコンではなく配管側の漏水だった」というケースの見分け方まで解説します。
エアコンの室内機から水が漏れる仕組み
冷房や除湿運転中のエアコンは、室内の暖かい空気を吸い込み、内部の熱交換器で冷やしています。このとき、冷たい飲み物を注いだコップの表面に水滴が付くのと同じ原理で、熱交換器に結露水が発生します。
この結露水は「ドレンパン」と呼ばれる受け皿にたまり、「ドレンホース」を通って屋外へ排出されます。冷房中、室外機の近くで細いホースから水がチョロチョロ流れているのを見たことがある方も多いはずです。あれが正常な排水の姿です。
つまり、この排水経路のどこかが滞ると、行き場を失った結露水がドレンパンからあふれ、室内機からの水漏れとなって現れます。
最も多い原因はドレンホースのつまり
室内機からの水漏れで最も多い原因は、ドレンホースのつまりです。ホースの内部には、室内機が吸い込んだホコリや汚れが結露水と一緒に流れ込むほか、屋外側の出口からは砂ボコリや落ち葉、さらにはゴキブリやアリなどの虫が入り込むこともあります。
こうした汚れが少しずつたまってヘドロ状になり、水の通り道をふさぐと、排水できなくなった結露水が室内側へあふれます。冷房を使い始める時期に水漏れが目立つのは、使っていない間にたまった汚れや入り込んだ虫がホースをふさいだ状態のまま、久しぶりに結露水が一気に流れ込むためと考えられます。エアコンは「冷房シーズン前の点検」がすすめられているのも、このためです。
次のような症状があれば、まずドレンホースのつまりを疑ってください。
・冷房・除湿運転中だけ、室内機から水がポタポタ落ちる
・冷房を運転しているのに、屋外のドレンホース先端から水がほとんど出ていない
自分でできる解消手順|サクションポンプが基本
ドレンホースのつまりは、ホームセンターや通販、100円ショップでも手に入る「サクションポンプ(ドレンホース用の吸引ポンプ)」で解消できるケースが多くあります。手順は次の通りです。
1. エアコンの運転を止める
2. 屋外のドレンホース先端を確認し、目に見えるゴミや泥を取り除く
3. サクションポンプの先端をドレンホースの出口に差し込み、ハンドルを勢いよく引いて詰まりを吸い出す
4. 水やヘドロ状の汚れが出てくれば成功。冷房を運転して、先端から水が流れるか確認する
注意点はひとつ。ハンドルを押し戻すときは、必ずポンプをホースから抜いてから行ってください。差し込んだまま押すと、吸い出した汚水やゴミを奥へ押し込み、室内機側へ逆流させてしまうおそれがあります。
掃除機で吸い出す方法も紹介されていますが、水を吸い込むと掃除機の故障につながるため、慣れていない方にはおすすめしません。
つまり以外の原因と、日頃の予防ポイント
サクションポンプで改善しない場合は、次のような原因も考えられます。
・ホースの勾配不良:途中で持ち上がっていたり、たわんで水がたまる箇所があると排水が滞ります
・先端の水没やつぶれ:ホースの先端が水たまりに浸かっていたり、植木鉢などの下敷きになっていると水が流れません
・ドレンパンの汚れや劣化:室内機内部の清掃・点検は、エアコンクリーニング業者やメーカーの領域です
・取り付け不良や本体の不具合:設置直後からの水漏れは、販売店や設置業者に相談しましょう
予防としては、屋外のホース先端に「防虫キャップ」を付けると、虫や落ち葉の侵入を防げます。ただしキャップ自体にゴミがたまることもあるため、ときどき外して確認してください。あわせて、2週間に1度を目安にフィルターを掃除して内部に入り込むホコリを減らし、年に1度はホース内部の汚れを吸い出しておくと安心です。
エアコンを止めても水が漏れるなら配管側の漏水かも
ここまでの対処で直らない場合や、次のような症状がある場合は、エアコンではなく給排水管側のトラブルの可能性があります。
・エアコンの運転を止めて時間がたっても、水が垂れ続ける
・エアコンのない位置の天井や壁にもシミが広がっている
・上の階で水を使うタイミングに合わせて、水が垂れてくる気がする
天井裏や壁の中には給水管・排水管が通っており、そこからの漏水がエアコン付近を伝って「エアコンの水漏れ」のように見えるケースは珍しくありません。この場合はエアコンの修理業者では対応できず、放置すると建材の腐食や階下への漏水被害につながります。マンションや賃貸にお住まいの場合は、管理会社への連絡もお忘れなく。
「エアコンが原因か、配管が原因か分からない」というときこそ、水道業界歴27年のライフアートにご相談ください。漏水箇所の特定から修理まで、まとめて対応します。
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